2008-04-10 第169回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
しかしながら、最近は和装需要の減退や海外での加工された絹製品の輸入が増加をいたしまして、輸入生糸との価格調整を図ることによって国内生糸の価格を維持するということは難しくなってまいりました。その結果として国内の養蚕農家の数や繭生産量は大幅に減少をいたしました。
しかしながら、最近は和装需要の減退や海外での加工された絹製品の輸入が増加をいたしまして、輸入生糸との価格調整を図ることによって国内生糸の価格を維持するということは難しくなってまいりました。その結果として国内の養蚕農家の数や繭生産量は大幅に減少をいたしました。
反対の第一の理由は、生糸輸入調整法は、生糸の輸入調整を行い、輸入に際し、関税相当量を課すことによって国内生糸生産を保護する機能を持っています。さらに、第十二条と第十三条で、外国産繭と外国産絹糸の輸入急増による生糸生産被害防止のための規制措置がとられる規定を持っています。
廃止は絹織物業者にとっては大変メリットが高いと思うんですけれども、また要望もあったかと思うんですが、一方、この調整金をなくすことで養蚕農家の方の繭代補てんの維持ができるのかどうかというところが大変不安に思うわけですけれども、この調整金の廃止によって欠けた分の財源、どのように補い維持されていくのか、また、この調整金の廃止によって生糸の輸入が急増するとも考えられるんですけれども、消滅の瀬戸際にあります国内生糸
しかしながら、最近は、和装需要の減退や、海外で加工される絹製品の輸入が増加し、輸入生糸との価格調整を図ることによって国内生糸の価格を維持することは難しくなってきております。その結果、国内の養蚕農家数や繭生産量は大幅に減少し、絹製品需要全体の中で国産繭からつくられたものの比率がわずか〇・九%になるなど、生糸輸入調整法に基づく蚕糸業の経営安定の仕組みが有効に機能しなくなってきております。
今後とも、この制度の適切な運用を図って、国内生糸の価格の安定に努めたいと考えております。
関税化をされますが、国内生糸価格等の安定から、事業団が瞬間タッチ方式で売買を行い、関税相当量を徴収するわけでございます。したがって、何人も、事業団以外でも、実需者の皆さんを含めまして、海外からの生糸の輸入は自由でございますが、関税相当量を払って、そして輸入していただくということでございます。
政府委員 まず、養蚕業の現状でございますが、ただいま先生のお話がございましたように、養蚕業が現在行われている地域を見ますと、いわゆる中山間、養蚕業が行われている市町村のうち中山間の占める割合が大体六四%ということでございますので、そういったところでの農業経営上の重要な作物となって定着をしてきておるわけでございますが、最近特に高齢化、六十歳以上の皆さんが五八%いるとか、あるいは生産性の伸び悩み、あるいは国内生糸
○串原委員 絹、生糸全体の内需については、さっき私が若干数字を挙げてここで指摘をいたしましたが、今の御答弁に基づいてでございますが、国内生糸の内需は具体的に今後どのように見通しておりますか。
こういった考え方で、事業団といたしましては、昨年の秋以降約六万俵の売り渡しを行っておりまして、これは 国内生糸生産量の半分を超える量に実は相なっておるわけでございます。また、量的のみならず質的にも、再検査糸を供用品として適格なものとして売り渡すといったような工夫も行ってまいっておるところでございます。
それは検査の数量がもう年々減ってきておると、昭和五十年時点では、いただいた資料によりますと、検査数盤が十万六千俵あったと、当時大体岡内生糸の生産最約四十五万俵であったと思いますから約二四%ぐらい国内生糸生産のうちで検査を受けておったんですが、現在では、いただいた資料によると五十九年度四万八百九十八俵、何か二十七、八万俵ぐらいの生産量だそうでありますから一四%程度にダウンしておる。
○政府委員(関谷俊作君) 国際価格は、比較で申しますと、国内生糸の基準糸価が一万二千円でございまして、現物が一万二千三、四百円ぐらいのところでございます。これは国会にも資料としてお配りしてございますが、国際的な相場の代表のように言われますリヨンの取引価格が一キロ七千五百円水準でございますし、こういうことから見るとかなり価格差がございます。
これら輸入絹織物等がふえればふえるほど、国内生糸の使用量が減少することとなります。私どもとしては見過ごし得ないことでございます。 五十九暦年で輸入の総量を見ますと十二万二千七百三十二俵でございますが、これは繭に換算をすると約三万九千トンに相当いたします。また、輸入と国内生産とを生糸換算で比較しますと、国内生産が十七万九千六百六十二俵、五十九年ではございます。
これら輸入絹織物がふえればふえるほど国内生糸の使用量が減少するということは事実でございます。十の需要量がございますれば、四だけ輸入があれば六しか国内の生糸は使われません。しかし、輸入が五になれば国内の生糸は五しか使われません。そういう形で、残念ながらそれに需要減ということが加味されれば、国内生糸の消費量が少なくなるのは当然のことでございます。
しかし、絹の需要量は我が国の国内生糸の生産量では賄うことができないのではないか。生糸の消費量が減っているとはいえ、絹需要の動向を見れば五十七年生糸年度の絹の需要は三十四万一千俵に対し、国内生糸生産量は二十一万五千俵で、需要量に対して十二万六千俵も足らない。また五十八生糸年度では三十一万七千俵に対して十九万四千俵であるので十二万三千俵も不足をしている。
ちなみに昭和五十六、五十七、五十八年の過去三年間における絹織物等の純国内消費量に見合う国内生糸生産量は、平均三分の二程度にすぎないからであります。要するに、不足分の三分の一程度を輸入すればよいものを、国内需要を無視した生糸、絹織物の輸入がかかる事態を招来した最大の背景であることは歴然としております。
これらを考えますと、西陣のネクタイ業者が、国の一元輸入によってわれわれのこうむった、高い国内生糸による製品をつくらなければならないための損害は、たしか二億一千万かだったと思いますが、一億八千万か幾らかの国家賠償の訴訟を提起されました。ここに大きな矛盾がある。
ところが、現実の問題として、生糸の相場が大幅に下回っていてなおかつ国内生糸を買い上げるような状況、想定されますね、そういう中にあってもこの実需者売り渡しというのは行うのかどうか。この三点。
このことのために、先ほどから農水省も言っていますけれども、事業団が十五万俵の手持ちがあると言っておりますけれども、十五万俵のうち実は十万俵は外国の生糸で、五万俵は国内生糸なんですね。
在庫の内訳は実需割り当て分の凍結分、これが二万三千八百五十俵、それから一般輸入糸が八万三千九百七十五俵、それから国内生糸が四万俵余りということになっておると思いますけれども、私はまずこの実需の割り当てを早く出せるようにすべきだと思うのです。これは絹織物業者も早くこれを出してほしいということを言っておるわけですね。これは欲しい欲しいと言っているわけですから、出せばいい。
しかしながら、先ほど申し上げましたような末端絹需要の減少なり景気の停滞等を背景とします国内生糸の需要が急減しておるということもございまして、糸価の方は二年近く基準糸価前後で低迷して推移してまいっておるという状況でございます。
したがいまして、この国内生糸引き渡し数量を上回る生産量の分につきましては、大部分が事業団へ持ち込まれておるというふうに理解をいたしております。 それから十二ページでございますが、事業団の買い入れ、売り渡しと在庫の状況でございます。まず、真ん中のところに国産糸というのがございます。国産糸につきましては、糸価が低迷いたしておりますので毎月買っておりますが、売り渡しはもちろんゼロでございます。
しかしながら、先ほども申し上げましたように末端絹需要の減退、景気の低迷等を背景といたしまして、国内生糸の引き渡し数量が急減いたしました。これは数字で申し上げますと、五十三年に比べて五十四年は二割減でございます。五十五年は五十四年に比べまして一割減ということで、二年間で三割近く急減したということもございます。それに起因いたしまして糸価が低迷した。
御案内のように、この二、三年の糸価の状況を見ますと、景気の低迷、末端絹需要の減退等を背景といたしまして、国内生糸引き渡し数量が急減いたしております。これを背景といたしまして、実勢糸価が中間安定帯の下限水準でずっと低迷いたしておりまして、したがいまして、繭糸価格安定法に基づきまして輸入生糸の売り渡しの停止、それから国産生糸の買い入れを継続的に実施してまいっております。